猫の飲み水について

犬猫情報局

先日トライアル希望の方(猫を飼うのは初めて)の家に猫ちゃんをお届けしてきました。
非常に暑い日で、移動するためにネットに入れるまでもあちこち逃げ回って心臓バクバクだった子猫のために、家に到着してすぐに「猫のお水の用意をお願いできますか?」と伝えたところ、
冷蔵庫で冷やしていた「ミネラルウォーター」を持ってこられました。
なので「ミネラルウォーターは猫に与えては駄目です~」とお伝えしました。

なぜ猫にミネラルウォーターが駄目なのか

正確にはミネラルウォーターがすべて駄目なのではなく、一般的に【硬水】と言われる水が、猫には駄目だと思ってください。ミネラルウォーターにはマグネシウムやカルシウムなどが含有していますが、
このマグネシウム、カリウムなどが猫の尿路結石や膀胱炎の原因になります。
このため、猫に適した水は硬度60mg/L、PH値6~8という軟水ですが、日本で売っているミネラルウォーターの平均値は硬度90mg/L、PH値の平均値も5.8〜8.6と様々です。
なのでその範囲のミネラルウォーターであれば問題ありません。

猫にとっての最適な水とは?

基本的にはPHも硬度も猫に最適な数値の水である日本の水道水が安心です。
夏など冷たい水をあげたい、という優しい気持ちも猫にとってはお腹を壊す原因となるので、
「えーーー!水道水???」
と思わず、それがベストだと思ってあげてください。
また暑い夏など、キンキンに冷えた水のほうがいいはず!と思っていませんか?
思いっきりお腹壊しちゃうので敢えて冷やす必要はないですよ。

尿路結石の怖さ

尿路結石により膀胱炎を発症した場合、人間とは違い、体が小さい猫は尿毒素が全身に廻りあっという間に死に至る怖い病気です。
ひどい場合は数時間前まで元気だったのに急にぐったりとし全く動けなり、病院に連れて行った時には既に手遅れだったということもありますので、お水の見直しとトイレにこもってもおしっこが出ていないなどの症状があった場合はすぐに病院に連れて行ってあげることをオススメします。

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